【2025年】都内に高さ日本1の木造ビル誕生!燃えやすく、耐震が弱い?第一生命プロジェクトの全貌
木造ビル、高さ日本一!第一生命が新たな歴史を刻む
なぜ木造ビルなのか?都市開発の新たな潮流
近年、都市の顔となっている高層ビル。その多くは鉄骨やコンクリートで作られていますが、第一生命と清水建設は、あえて木造の高層ビルに挑戦しました。
ビルは地上12階、地下2階で延べ床面積が約1万6000平方メートル。天井やはりなどの内装の大部分にスギやカラマツなどの木材を計約1000立方メートルの木材を使い、2025年6月末の完成を目指す。
第一生命保険と清水建設が共同で、東京都中央区京橋に木造ハイブリッド構造の賃貸オフィスビルを建設する計画が、国土交通省のサステナブル建築物等先導事業に採択されました。
このビルは、木材をふんだんに使い、CO2排出量の削減や、温かみのあるオフィス空間の提供を目指しています。また、耐火性能や耐久性を高めるための新たな技術も導入されます。
【物件概要】
内容 | |
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物件名 | 京橋第一生命ビルディング(仮称) |
所在地 | 東京都中央区京橋二丁目4-12 |
構造 | 木造ハイブリッド構造 (木造+鉄骨造) |
規模 | 地上12階、地下2階 |
高さ | 約56m |
延床面積 | 約16,000㎡ |
用途 | 賃貸オフィス |
特徴 | 国内最高層の木造オフィスビル 大量の木材使用によるCO2削減 木材の温もりを感じられる快適なオフィス空間 耐火性能、耐久性に優れたハイブリッド構造 多様な働き方を支援する空間 地域に開かれたビル |
主なテナント | 一部決定済み |
竣工予定 | 2025年6月末 |
事業主 | 第一生命保険株式会社 |
設計・施工 | 清水建設株式会社/清水建設・日本建設共同企業体 |
その他 | サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)に採択 |
その背景には、単なる建築トレンドの変化だけでなく、都市と人、そして地球の未来を見据えた深い考えがあります。
【木造のメリット】環境と人、そして街が調和する、新しい形の高層建築
【サステナビリティと環境への配慮】木造ビルはなぜ環境に良いの?
木材は再生可能な資源であり、CO2を吸収するため、地球温暖化防止に大きく貢献します。
新たな技術「シミズハイウッド」
環境と人、そして街が調和する、新しい形の高層建築
木材は再生可能な資源であり、CO2を吸収するため、地球温暖化防止に大きく貢献します。
また、木材の持つ温もりは、人々に癒しを与え、生産性を向上させる効果も期待できます。さらに、室内の湿度を調整する働きがあり、快適な空間を作り出します。
【シミズハイウッド】木造ハイブリッド構造の革新
高層ビルに木造を採用する上で、最大の課題は強度と耐久性です。
第一生命のプロジェクトでは、清水建設の革新的な技術「シミズハイウッド」を採用することで、この課題をクリアしました。
これらの技術により、木造建築の弱点を補い、高層ビルに必要な強度と耐久性を確保しています。
【温かみのある空間】木材の温かみが、働く人の心身に良い影響
木材の持つ温もりは、人々に癒しを与え、生産性を向上させる効果も期待できます。
【調湿性】快適空間の実現
木材は室内の湿度を調整する働きがあり、快適な空間を作り出します。
【地域の活性化】環境に優しいオフィスビル
地元の木材産業を活性化し、地域経済への貢献が期待できます。
【木造構造の革新】自然とテクノロジーが融合した、持続可能な高層建築
高層ビルに木造を採用する上で、最大の課題は強度と耐久性です。
第一生命のプロジェクトでは、木造ハイブリッド構造という革新的な技術を採用することで、この課題をクリアしました。
【木造ハイブリッド構造】木材と鉄骨の融合
木材の持つ柔軟性と、鉄骨の持つ強度を組み合わせることで、高い耐震性と耐久性を確保しています。
【最先端技術の導入】木造建築 技術革新
木材の接合方法や耐火処理など、最新の技術が導入され、安全性も確保されています。
人にも地球にも優しい、次世代のオフィスビルが都市と人の共生を目指す
このプロジェクトは、単に高いビルを建てるだけではなく、都市と人が共生できるような空間づくりを目指しています。
多様な働き方を支援
コワーキングスペースやシェアオフィスなど、多様な働き方をサポートする空間が設けられます。
地域との連携
地域のイベントや文化活動との連携を図り、地域に開かれたビルを目指します。
緑との共存
屋上緑化や中庭など、緑豊かな空間を設けることで、都市の緑化に貢献します。
伝統と革新が融合した、都市の新たなランドマーク
このプロジェクトは、都市開発のあり方を大きく変える
木造高層建築の普及
このプロジェクトの成功は、木造高層建築の普及を加速させ、都市の景観を一変させる可能性があります。
サステナブルな都市開発の推進
環境に配慮した都市開発のモデルとなり、他の都市にも波及効果が期待されます。
新しい働き方の創造
多様な働き方を支援する空間を提供することで、働き方改革を加速させる可能性があります。
耐震と防火性能が心配?木造高層ビルのデメリット
巨額のコストがかかる?
鉄骨やコンクリート造に比べて、木材の調達や加工コストが高くなる傾向があります。
特に、高層ビルのように大規模な構造物となると、その差は顕著になる可能性があります。
【耐久性】木造建築物のリスク、木造ビルって安全なの?
木材は、鉄骨やコンクリートに比べて耐久性が劣るという側面があります。
火災やシロアリなどの影響を受けやすく、定期的なメンテナンスが必要となります。
【耐震性】地震に耐えられない?
木材は柔軟性があるため、地震に対しては強いという側面もあります。
しかし、非常に大きな地震や繰り返しの揺れに対しては、構造設計や補強がより大切になります。
【技術的な課題】木造で高層ビルを作れるの?
木造高層ビルは、まだ新しい技術であり、設計や施工に関するノウハウが蓄積されていない部分もあります。
そのため、新たな課題に直面する可能性も考えられます。
【防火性能】火事が起こったら大変!
木材は燃えやすいというイメージがありますが、最近の技術革新により、耐火性能の高い木材や構造が開発されています。
しかし、火災発生時の対応や避難経路の確保など、十分な対策が必要ですね。
【デメリットやリスクとどう向き合う?】第一生命のプロジェクトにおける取り組み
第一生命のプロジェクトでは、これらのデメリットを克服するために、以下の取り組みが行われています。
木造ハイブリッド構造
木材と鉄骨を組み合わせることで、木材の弱点を補強し、建物の強度と耐久性を高めています。
耐火性能
耐火集成材や耐火木鋼梁を使用することで、高い耐火性能を確保しています。
最新技術の導入
木材の接合方法や耐火処理など、最新の技術が導入され、安全性も確保されています。
【まとめ】木と鉄が織りなす、あたたかい未来のオフィスがあなたの街にも?
第一生命と清水建設が共同で建設中の木造高層オフィスビルは、その革新性と環境への配慮から注目を集めています。
このプロジェクトは、単なる建築物ではなく、都市の未来を形作る新たな試みと言えます。
第一生命だけでなく、三井不動産や東京海上ホールディングスなど、多くの企業が木造高層ビルの建設を進めています。
これは、木造建築に対する関心の高まりと、都市における持続可能な開発へのニーズの高まりを示しています。
このプロジェクトは、東京だけでなく、他の都市でも展開される可能性があります。
あなたの街にも、このような木造の高層ビルが建つかもしれません。
【補足】
第一生命が木造オフィスビル、高さ日本一 25年都内に
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC2105G0R21C24A0000000/
東京都中央区京橋における木造ハイブリッド構造の賃貸オフィスビル計画
サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)に保険業界初の採択決定
https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2022_068.pdf
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