IT化が進む中の事務職はどの業界・業種でも必要とされるお仕事です。
その中でも、不動産営業事務職としての転職する際には、面接でどのような質問をされるか。不安な方や中でも、未経験の方や対策をどうすべきか悩まれている方も多いのではないでしょうか?
採用される確率を少しでも上げるために必要な準備と対策について経験者目線で解説していこうと思います。
不動産営業事務職の面接でどこを評価される?
事務職の転職面接では、それまでの事務職の経験や実績が最も評価されます。
具体的にどういった業務に従事してきたのか?説明する内容や自分自身の強みをアピールできる様に書き出して、おさらいしましょう。
誠実さと熱意、律儀さが求められる
不動産に関わらず、事務職は仕事への誠実さと熱意、律儀さが求められる職種です。
未経験の方なら決まった作業をどれぐらい効率的に進められるか、過去の実績を比較や例を出しながら、できるだけ、具体的に伝えましょう。
また、時間管理や優先順位の選び方など、効率的に仕事を進める為にどの様な工夫をしているかをアピールをしましょう。
以前に経験がある方は、事務のとして、正しくスピーディーに仕事を進められる自分の強みを明確に伝えます。
事務員もコミュニケーション能力が、重要
基本、事務職はさまざまな部署で後方支援的な縁の下の力持ちとしての役割をこなす必要がある為、周囲とスムーズなコミュニケーションを取れる様に心がけなければなりません。
基本的なコミュニケーション能力や、他者と良好な関係を築けるか等仕事に対して、ポジティブな方かどうかを面接では、評価の対象となる傾向があります。
経験者の方なら、自身のコミュニケーションスキルを示すために、
実際に周囲との意思疎通を促し何を成し遂げ、達成した経緯や貢献度を具体的なエピソードを交えて説明すると採用担当者へ誠意が伝わると思います。
チームで協力して成果を上げた経験があれば、積極的にアピールしましょう!
面接の流れを押さえておきましょう。
事務職の面接対策を行う上で、まずは面接の流れについて他の職種とほとんど変わらないですが
基本的な面接の流れは下記の通りです。
一般的な事務職の面接の流れ
事務職に限らず、一般的な面接は初めてに、あいさつ(アイスブレイク)から始まり、自己紹介の後は、転職理由や志望動機に関する質問、さらに応募先で生かせる実力やスキルなどに関する質問をされ進行します。
- 面接開始時のあいさつ
- 自己紹介
- 転職理由や志望動機
- 応募先で生かせる経験及び、スキルに関する質問
- 逆質問
- 業務や給与に関する説明など
- 面接終了・退室
細かな流れは、企業によって異なる場合もあると思いますが、自己紹介とよくある質問に対する回答、志望動機の説明と自己PRに関しては、スムーズに話せるように紙に書き出して、声にでして練習をしておきましょう。
緊張しやすい私にとっては、事前に出来る大事な練習の1つでした。
繰り返し練習しておくことで当日、緊張して少しくらい忘れてしまっても対処出来ます。
事前準備と質問への対策をしっかり行いましょう!
面接は事前準備と質問への対策が、合否に必ず、影響します。
中でも、事務職の面接においてどういった質問がされるか分析し、スムーズに質問に対して的確な回答できるようにしておきます。
具体的な質問と回答のポイントは全ての質問に対し、筋の通った回答ができる様にしましょう。
受け答えに矛盾が生まれると、嘘をついていると採用担当者に思われ、悪い印象を与えてしまいます。
人事曰く、嘘をついたかどうかわかるみたいですよ。
一貫した回答が、滞らず答えられるようにしておくのが鉄則です。
不動産営業事務職の面接でされる質問は?
事務職の面接でよくされる質問と、回答のポイントは、先輩の意見などを参考に、まとめましたので参考にされて下さい。
実際に受け答えをするイメージを想像しながら、自分の言葉でどう回答するかをシミュレーションしてみましょう!
【質問】「当社を志望した動機を教えてください」
志望理由は、どの企業の面接でも、必ず、100%質問されます。
応募先の企業に対する理解及び、関心転職への意欲を示すチャンスなので、事前に応募する企業についてじっくり調べておき、その企業で事務職としてどうの様な貢献が出来そうか何をアピールすべきか整理しておきましょう。
<回答例>他業種、事務経験者の場合
社員の成長を促す御社の取り組みに共感したことが、一番の動機です。公式サイトの研修制度に関する情報や、働きやすい環境を作るためのさまざまな工夫を拝見し、これまで経理部門で培ってきた事務スキルをさらに伸ばしたいと思いました。事務職として◯年以上の経験を積んで参りましたが、その中で周囲とのコミュニケーションや、スケジュールの調整・すり合わせの重要性を強く認識しています。相手の都合に合わせてタスクを調整するのが得意なので、社内コミュニケーションを通じて業務生産性を上げる御社の文化の中で、実力を存分に発揮できると考えております。
<回答例>未経験者の場合
私は、前職で販売担当者として約◯年務めて参りました。より直接的な社員をサポートする後方支援の仕事がしたいと思い、事務職への転職を希望しました。バックオフィスからのSNSなどを活用した情報発信を行っている貴社なら、裏方としてのサポートと幅広い業務を経験できると思い、応募いたしました。
前職でもパソコンを使っていましたが、更なる、スキルアップの為休日はOfficeソフトを学べるスクールに通っております。前職での接客業務で身に付けたコミュニケーション能力や臨機応変な対応する力を活かして周囲の人がスムーズに仕事に取り組めるよう細やかなサポートができる事務職として、御社の組織や事業に貢献したいと考えております。
<回答例>事務職未経験者の場合
私は、ITソフトウェア開発会社で◯年ほど営業職として勤めています。顧客管理や売上管理の資料作成や、訪問時の準備などの効率化の重要性を感じており、営業事務により興味を持つようになりました。
多くの業界で注目されている貴社の営業業務に貢献したいと思い、この度応募いたしました。
自分用として独自に作成したCMSのフォーマットや受発注管理用のチャートが評価され、部署全体の基本フォーマットとして採用された経験があります。
入社後は、営業マンのサポート役として会社の業務改善や組織運営に貢献したいと考えています。
【質問】「これまでの職歴と仕事内容を教えてください」
転職面接の場合は、どの業種に関わらずそれまでの職歴や経験してきた仕事内容についても、必ず質問されてきました。業務に携わった期間と内容、どういった実績を積んできたのかを具体的に回答できる様にしましょう。
不動産営業事務を経験している人は不動産のジャンルを必ず伝えます。事前に自分のキャリアや実績を整理しどこを中心に答えるか考えておきます。
<回答例>不動産営業事務経験者の場合
これまで◯年ほど事務職として、主に営業部門で書類作成や顧客データの入力、電話対応などを担当してまいりました。特に、イベントや催事での集客に力を入れている企業でしたので、展示会や企業イベントの際に営業担当者の当日のスケジュール調整や展示資料やチラシの作成業務をメインに担当しています。
<回答例>未経験者の場合
これまでに、アパレルで店員をしてまいりました。基本は、接客がメインでしたが、専用システムを使い在庫の発注作業もしていました。
催事の際のポップを作成業務を担当していました。作成に、Officeソフトで使用しておりました。また、後輩やアルバイトの育成も任されていました。
【質問】「退職理由はなんですか?」
以前の会社の退職理由もほとんど、聞かれます。退職回数が多い程重要視されます。
私の場合、結婚と出産を経たブランク期間があったので、必ず聞かれました。
面接担当者は面接理由を聞いて「忍耐力がない」「自社とも合わない」と判断される場合があります。
「残業が多かったので〜」
「人間関係が悪くて〜」
ネガティブな理由は、タブーです。
<回答例>
「自分にできる仕事の幅を広げたかった」
「現状に甘えず、別の場所でチャレンジしたかった」など前向きな理由にしましょう。
でも、嘘はダメですよ!
事務経験者確認必須
【質問】「事務職の役割は何だと考えますか?」
組織の中で、事務職が担うべき役割は、「他の社員のサポート」事務職の定義を答えるのではなく、応募者(自分自身)が、事務の仕事をどのように捉え、どういった考え方や価値観で仕事をしているか、又はしていくかを確認するための質問をされます。
仕事で大切にしていることを交えつつ、具体的に答えるとよいでしょう。
<回答例>事務職経験者の場合
事務のお仕事は社内のスムーズな業務を支える、縁の下の力持ちの様な重要な役割だと考えております。私は営業部門に所属していますが、マーケティング部門や総務・経理部門等とコミュニケーションを取りながら、頻繁に、情報共有を行い各社員の業務効率化を図り目標の達成できるようにサポートしています。
<回答例>未経験者の場合
事務のお仕事は、会社の業務がスムーズに進むようにサポートをする役割を担っている責任あるお仕事です。データ入力や書類の管理などの日々の業務の積み重ねが会社で働いている人々の役に立てると考えております。
<回答例>不動産事務職希望の場合
前職では、お客様に寄り添ったコミュニケーションを重視し、細かなニーズを汲み取り、形にすることを心がけてまいりました。不動産は人や地域にとってかけがえのない財産•資産であると考えております。一生に一度(引越しや住み替え)のお客様の大切なお買い物をお手伝いをする営業職の方々を支える事で陰ながら応援できるお仕事と考えております。
【質問】「事務職で役立つスキルを持っていますか?」
事務職として生かせるスキルや資格については、質問される場合が多いです。応募先で役立つスキル・資格を有しているならば、積極的にアピールしましょう。
私の場合、PhotoshopとIllustratorを使用出来る事をPRしました。
休日はOfficeソフトを学べるスクールに通っております。
有資格者がなかったとしても取り組んでいる事を具体的に伝えてみて下さい。
事務員の経験者確認必須
【質問】「仕事で感じた課題や解決策を教えてください」
それまでの仕事で直面した問題への解決方法やどの様な行動を起こし何をしたかについて質問するケースもあるそうです。
採用担当者は、応募者が自発的に問題・課題を発見し、改善する謙虚な姿勢があるかを見定めます。
<回答例>
私が現在働いている企業に入社した当時は、社内の各部署に顧客データがまとまっていない状態でした。営業担当者が、十分な顧客情報を得られないまま、営業活動をしている状態になっていました。
そこで、各部署に呼びかけ顧客データを1つにまとめて管理をするシステムの導入と運用を提案しました。最終的には、社内にCRMが導入され今では社員の誰もがいつでも顧客データを閲覧できる環境が構築できています。
このように、具体的に課題を取り上げ、どのように解決を行なったか自分なりに説明できる様にしましょう。
事務職の面接に必要な対策
事務職の面接では、採用担当者からの質問にしっかりと的確な回答するのはもちろんですが自己紹介や逆質問にも備えておきそれぞれ必要な対策を確認しておきましょう。
スムーズに自己紹介できるように準備する
面接では初めに自己紹介を求められる場合が多いので、何を話すか事前に必ず考えておき、スムーズに答えられるように練習しておく必要があります。
自分の名前と現在の所属している企業や部門から始めて、これまでの経歴を簡潔に、説明します。さらに、自分の強みや得意なスキルなども簡単に説明をします。
あまり、長すぎにならない様に
注意しましょう!
最後に、転職への意気込みを伝え、「よろしくお願いします」と締めるのが一般的です。
アピールすべきポイントを明確にする
事前に応募先の企業についてじっくり研究をし、自己PRすべきポイントを明確にしておきます。
その場しのぎな対応では、採用担当者に準備不足や入社意欲がないと判断されてしまいます。
応募先の企業について熟知していることが伝われば質問への回答や自己PRの説得力が増し、採用の可能性も高まります。
私が受けた会社の場合は、公式Instagramが滞っていたので、逆質問の際に、「Instagramの運用をさせて欲しい」と素直に伝えました。
応募先の公式ホームページだけではなくSNSやポータルサイト等で発信している情報の把握広告紙などで新商品や取り扱いサービスや注力している取り組みなどの情報を仕入れておくと、回答のシミュレーションがしやすくなります。
逆質問の準備も必須
面接の最後には逆質問の時間が設けられる場合がある企業が増えています。
今まで、何社か面接を受けてきましたが全社で逆質問がありました。
何を質問するか事前に、決めておく必要があります。転職への意欲や自分の強みをアピールできるポイントでもあります。
「入社後に、どの様なキャリアアップのチャンスがあるか?」
「自分の今までの経験やスキルを生かせる場があるか?」など
具体的な質問してみるとよいと思います。また、社内で活躍している事務員さんはどの様な仕事の仕方をされているか?などを質問すると、組織に貢献したい意欲が伝わりやすくなります。
面接時に注意すべきポイント
転職の面接時に、注意しなければならないポイントも押さえておきましょう。
職種を問わず社会人として基本的なマナーを理解し、服装や身だしなみに配慮する必要があります。
【内省】基本的なマナーをしっかり押さえる。
転職面接では、社会人としての基本的なマナーを押さえていることが大前提といえます。
新卒採用ほどマナーを厳しくチェックしない企業も増えていますが第一印象となる身だしなみやあいさつと話す際の声のトーン、目線の合わせ方など、細かいマナーにも注意します。
入退室の方法も改めて確認しておきましょう!
また、面接の時間に遅刻しないように、余裕のあるスケジュールを立てておく必要があります。
服装や髪型は、清潔感を意識しましょう!
基本的な身だしなみはもちろんですが、事務職としてふさわしい服装や髪型にして面接に挑むことをオススメします。
一部のクリエイティブ職に関しては、オフィスカジュアルで面接を受けても問題ない企業もありますが基本、事務職の場合は一般的なスーツが原則。
企業側からの指定がない場合は、いつでもスーツで挑みましょう!
しみやシワのない清潔感を意識した服装を心掛けて下さい。
濃紺や黒やグレーを中心とした、信頼感が高まる色味のスーツがおすすめ!
男性の場合は、髪の長さやヒゲにも注意しましょう。
万全な準備をして、面接に臨みましょう!
事務職へのの転職面接では、志望動機や経歴などに加えて、事務職に必要なスキルや役割について聞かれるケースも多々あります。
よくある質問に対しては、しっかりと答えられるように準備しておく必要があります。
加えて、自己紹介や自己PRで何を話すかを予め決めておき、止まる事なく、話せるように練習しておきましょう。
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