近年、不動産業界で深刻化している詐欺事件。
あなたの大切な個人情報が狙われているかもしれません。
この記事では、実際に起きた不動産会社による悪質な詐欺事件の詳細と、あなたを守るための対策について解説します。
逮捕されたのは東京の不動産会社役員、渡辺賢 容疑者(41)、別の東京の不動産会社の元社員、鴨居和夫 容疑者(39)、高根沢直人 容疑者(42)の3人
「街頭アンケート」で集めた個人情報を悪用し、住宅ローン詐欺を働いたとみられる男3人が逮捕されました。被害額は33億円以上にのぼるみられています。
警視庁は、年金などの意識調査と称して集めたカモ6000人以上の若者の連絡先や年収などをリスト化し、物件を高値で売りつけていたと見て詳しく調べています。
街頭アンケートで個人情報を集めて…
街頭で「アンケートに協力してくれませんか?」と声をかけ、若者を中心にたくさんの人にアンケートに答えてもらっていました。
でも、このアンケート、実はただの情報収集が目的ではありません。
【詐欺師】お金得るための悪だくみはこうやって始まった
アンケートの内容は、年齢や仕事、年収など、かなり個人情報がわかるようなものばかり。
特に、「老後が不安」「お金を増やしたい」と思っている人に注目していました。
押収された街頭アンケートのタイトルには『生活の意識調査』と称して、以下のような個人情報を収集していました。
アンケートに答えてくれた人の中から、お金に困っているように見える人を選んで、「このマンションを買えば、将来も安心ですよ」と、高額なマンションを売り込み始めたんだとか。
更には、アルバイトなどを雇って回答を呼びかけていて、抽選でプリペイドカードを渡すキャンペーンをしているとして、連絡先などの詳細を書くよう促していました。
巧妙な手口で、銀行からお金を騙し取る
さらに悪質なことに、この不動産会社は、銀行に「このマンションは住むためのもの」と嘘の情報を伝えて、お金を借りさせていました。
本当は投資用なのに、住むためのものだと偽ることで、金利が低く、借りやすい住宅ローンを利用できてしまうのです。
不動産投資詐欺の被害者は•••
この詐欺に騙された人は、20代から30代の若者を中心に120人以上。
被害総額はなんと33億円にもなるそうです。
更に、今回の事件で関係先から押収されたリストには、20代から30代の若者を中心に住所や業種、年収など6600人分の個人情報が記載されていて、警視庁はこのリストを元に物件の売り先となる若者を選んでいたんだとか。
なぜそんなことをしたの?
個人情報が簡単に手に入るから
街頭アンケートだけでなく、インターネットなどでも個人情報が簡単に集められてしまいます。
悪質な業者だから
儲けたいがために、人を騙すことをためらわない悪質な業者もいます。
詐欺の被害を受けない為には、私たちはどうすればいいの?
街頭アンケートに注意
どんな情報を求められているのか、よく考えてから答えるようにしましょう。
不動産投資は慎重に
安易に不動産投資を始めず、専門家に相談するなど、慎重に行動しましょう。
契約書や重要事項説明書は、しっかり読む
契約書の内容をしっかり確認し、わからないことは専門家に相談しましょう。
騙されるないで!この詐欺事件から学べること
悪質なものでは契約を結ぶまで担当者が数時間にわたって居座ったり、契約を断ろうとすると「訴訟を起こす」などと言い恫喝してきたりしたケースもあったんだとか••••
詐欺の手口は年々巧妙化しており、誰でも被害に遭う可能性があります。
不安につけこむような勧誘には、冷静に対応して個人情報を安易に伝えないで!
街頭で個人情報を聞かれた場合にはほぼ100%なんらかのセールスに間違いありません
もし、怪しいと感じたら、一人で悩まずに相談しましょう。
でも、どうやって不動産詐欺に注意すればいいの?
アンケートの内容をよく確認する
聞かれている情報が本当に必要なのか、どんな目的で利用されるのかを確認する。
個人情報を与える相手に注意する
不安な場合は、その場で答えずに、後で連絡してもらおう。
高額な商品やサービスの勧誘には注意する
特に、老後やお金に関する不安につけ込んでくる勧誘には要注意
嘘が蔓延するこの世を生き抜く道しるべ
この事件のように、私たちの周りには様々な形の詐欺が潜んでいます。
騙されないために、日頃から情報収集を行い、冷静な判断を心がけたいですね。
もし、あなたも似たような経験をしたことがある場合は、一人で悩まずに、消費者センターや警察に相談してください。
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